IDCF テックブログ

IDCF テックブログ

クラウド・データセンター・ビッグデータを提供するIDCフロンティアの公式テックブログ

現場で役立つ書籍 アプリケーション開発で身につけたくなる技術要素

こんにちは!技術開発部の浅沼です。

今回は、2018年度に購読した書籍からこの1年間を振り返り、IDCFクラウドの開発を通じて身についた技術要素について紹介したいと思います。

1冊目:「みんなではじめるデザイン批評」

IDCFクラウドでは、『究極の使いやすさ』を合い言葉に、UIや機能を考え開発を進めています。IDCFクラウドの開発に入って初めに驚いたのは、UIデザインに対するレビューのきめ細やかさでした。ただ、開発チームメンバーはレビュー時に意見を出しにくかったり、ときにはレビュー者の主観ともなりがちな意見も出たり、そのなかでユーザーにとってもっとも価値あるものは?という主題に沿って全体をファシリテーションしていく難しさもありました。
そんな中、デザインレビューの進め方の参考にしたのがこの書籍でした。批評・フィードバックの仕組み、批評をプロセスに取り込むことなど、すぐに活かせることが多い内容です。今では、スプリント計画やレビュー時に、デザインから機能を検討し批評を行うことが浸透しつつあります。

「みんなではじめるデザイン批評 目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド」
著者:アーロン・イリザリー、アダム・コナー
翻訳:安藤貴子
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社

2冊目:「ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン」

1冊目のデザイン批評を購読した私自身は、実はノンデザイナーです(サーバサイドエンジニア主体のキャリア)。ですが、『究極の使いやすさ』を実現する一員として、UX(ユーザーエクスペリエンス)についても考え方を持っておく必要を感じ、最初の入門で手にした1冊がこちらの本になります。UX設計に始まり、UX設計からUIデザインにつなげていく考え方を体感できる1冊です。このおかげでIDCFクラウドのUXとは?クラウドのコントロールパネルに求められることは?なぜ、そのUIデザインなのか?ちょっとずつですが、突き詰めて考えていく思考の癖がついて来たと思います。

「ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン」
著者:川合 俊輔、 大本 あかね
監修:菊池 崇
出版社:マイナビ出版

3冊目:「プロダクションレディマイクロサービス」

IDCFクラウドの運用には、SREや統合監視、カスタマーサポートなど、組織で体制を整えて日々の運用・監視を行っています。サービス開発の中でも、リリースまでに運用の構築を協力して行うことが多々あります。特に近頃は、サービスごとにアプリケーションを分けてサービス単体でのデプロイサイクルを運用できるように取り組んでいます。多種多様なサービス/アプリケーションが増える中で、運用のしやすさ・強固な体制作りに課題を感じて購読した本になります。プロダクションレディの考え方、そして、組織的な理解を高めるためのドキュメンテーションは非常に参考になりました。アーキテクチャや開発基準を検討する際に、この書籍で振り返ることが多々あります。

「プロダクションレディマイクロサービス ――運用に強い本番対応システムの実装と標準化」
著者:Susan J. Fowler
監訳:佐藤 直生
翻訳:長尾 高弘
出版社:O'Reilly Japan

4冊目:「マスタリングTCP/IP」

IDCFクラウドのサービス開発は、TCP/IPの仕様に関する知見や仕様を必要とするシーンが必ずあります。TCP/IP全般についておさらいするには、やはりこの本だろうと思います。どの機能もサービス仕様書などにおいて、何ができるのか、どんな仕様で提供するのか、しっかりと説明できる状態にしておくことが重要と考えています。基礎的なことかもしれませんが、ネットワークを支える重要なプロトコルですので、理解を深め続けたいと思っています。

「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」
著者:竹下 隆史、村山 公保、荒井 透、苅田 幸雄
出版社:オーム社

5冊目:「Real World HTTP」

ロードバランサやCDN関連のサービス開発がきっかけで、HTTPの理解を深めておく必要を感じて購読した本になります。Webサービス開発経験の中でHTTPに関する知識・経験は得ていたのですが、改めてHTTPの各バージョンにおける背景・変遷をたどっていくことで、多少あやふやな理解もあったところが補えました。特にTLSについての理解に大変役立ちました。HTTP/2, HTTP/3と発展していく中で、サービス提供するときも仕様のメリットを最大限活かせるようにしたいと思います。

「Real World HTTP ――歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術」
著者:渋川 よしき
出版社:O'Reilly Japan

6冊目:「Kubernetes実践入門 プロダクションレディなコンテナ&アプリケーションの作り方」

このブログを書いている時点で、ごく最近手にしたばかりの書籍です。Japan Container Daysに参加したときも、開発環境まではコンテナ化していますが、本番環境もコンテナで運用していると手を上げた方は、まだまだ多くはなかったと思います。コンテナ化した開発・運用のメリットは多々あると思います。しかし、開発から本番環境までを一貫してコンテナ化した運用まで持っていくには、まだまだ大変なことが多いのかなと感じました。そこで、この書籍にあるプロダクションレディに惹かれて手に取りました。まだ読み進めている最中ですが、本番環境で運用するためにKubernetes上で必要なポイントが分かりやすく網羅されていると思います。

「Kubernetes実践入門 プロダクションレディなコンテナ&アプリケーションの作り方」
著者:須田 一輝、稲津 和磨、五十嵐 綾、坂下 幸徳、吉田 拓弘、河 宜成、久住 貴史、村田 俊哉
出版社:技術評論社

まとめ

2018年度に購読した書籍の一部を紹介させてもらいました。こうして振り返ってみますと、UIデザイン・UX、マイクロサービス運用とプロトコルの基礎、そして、注目されているコンテナ/Kubernetesまで、幅広く知識を広げた一年でした。IDCFクラウドのアプリケーション開発に携わりますと、いずれのサービスもインフラやネットワークを支える基盤技術と関わりますので、必然的にプロトコル知識などを掘り下げたくなります。また、どのサービスも究極の使いやすさを目指す過程で、UXに基づいてUIデザインをレビューし合う時間ができますので、これも知識を深めたくなる分野です。IDCFクラウドのアプリケーション開発は、UI・アーキテクト・基盤技術と網羅的に得られる機会が多いと思います。この経験を活かして、IDCFクラウドのアプリケーション開発におけるスキル獲得のトレイルマップなど描いてみたいと思います。

Copyright © IDC Frontier Inc.