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クラウド・ビッグデータ・データセンターを提供するIDCフロンティアの公式エンジニアブログ

SCALRを使ってサーバー構築4 ~既存構築済サーバーでもSCALR管理~

クラウド統合管理ツール インポート機能 クラウド セルフクラウド

※この記事は公開されてから1年半以上経過しています。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

こんにちは、IDCフロンティア ビジネス開発本部の成田です。 今回もSCALRを使用したサーバーの管理方法についてご紹介します。

 

過去の記事はこちらからどうぞ。

SCALRを使ってサーバーの管理を行う場合は、基本的に新規Farmを作成してサーバーの構築を行いますが、その時に作られるサーバーは初期テンプレートから構築となります。基本的にSCALRはSCALR上で構築したFarmのサーバーしか管理ができません。
しかし、今回紹介する既存サーバーのインポート機能を使用することで、既存サーバーからロールを作成することができます。これにより既存サーバーのロールからサーバーを再作成し、SCALRの管理下にサーバーを置くことができます。この機能を使えば既存サーバーのスケーリングや、SCALRに登録されているスクリプトの実行など、より管理がしやすくなるでしょう。

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概要

既存のクラウドアカウントのサーバーをSCALRで管理するにはCreate role from non-SCALR serverという機能を使います。既存サーバーを一度ロールとして取り込むことでSCALRから管理可能なサーバーを再作成します。取り込みにはエージェントのインストールを行い、SCALRからのアクセスを許可する必要があります。今回はIDCフロンティア セルフクラウドのアカウント内の既存サーバーを取り込み、Farmで再作成を行ってみましょう。

仮想マシンの作成(説明用手順)

今回は前準備としてロールとして取り込む仮想マシンを作成します。 本来は既存マシンが存在している前提での機能ですので、実際に行うときは新規マシンを作成する必要はありません。

仮想マシン名:Import VM(i-974-52638-VM)
OS:CentOS 6.4 64bit
ディスク:15GB
プライベートIP:10.1.1.105

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インポート

SCALRからサーバーの取り込みを開始します。
左上のメニューからCreate role from non-SCALR serverを選択します。 img03


ロール名を入力して対象のサーバーを選択してStart buildingをクリックすると、エージェントを使用した取り込みコマンドが表示されます。
(Serverの欄に表記されている数字は仮想マシンIDです。)

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ロールとして取り込む仮想マシン上で表示されているコマンドを実行することで仮想マシンのデータがSCALRに送信されるのですが、その前にエージェントのインストールやネットワークの設定などの準備があります。

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Please follow these instructions to install scalarizr on your server. をクリックするとインポートのためのセットアップ手順のページが開きます。

説明ページに記載されている内容は次の通りです。

・Step0 必須事項確認
・Step1 エージェント(Scalarizr)のインストール
・Step2 サーバーのインポート

Step0 必須事項確認

サポートしているOSは Ubuntu、Debian、CentOS、RHEL、Windows Server 2008です。
エージェントでサーバー情報を送るためにファイアウォールはTCPの8013をあけます。IDCフロンティア セルフクラウドを利用する場合はポータルのネットワーク管理画面から設定できます。 サーバーがグローバルIPを持っていない場合はNATが必要です。スタティックNATか、ソースNAT IPの8013番ポートをポートフォワーディングで割り当てましょう。

Step1 エージェントのインストール

エージェントのインストール手順はOSによって多少異なるため、ここではCentOS6.4を例にします。

まず次のようにリポジトリのインストールします。

rpm -Uvh http://rpm.scalr.net/rpm/scalr-release-2-1.noarch.rpm

そして、環境に合わせたScalarizrのインストールです。今回はIDCフロンティア セルフクラウド環境であるため、scalarizr-idcfをインストールします。(Wikiに載っていないため注意)

yum install scalarizr-idcf

Step2 サーバーのインポート

Scalarizrのインストールが完了したら、先ほどのSCALRのインポート画面に表示されているコマンドを実行します。

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仮想マシン上でコマンドを実行するとSCALRの画面が切り替わり、インポートの進行状況画面が表示されます。
ここでCreate roleをクリックし、取り込みを開始します。

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取り込み完了まで少し待ちましょう。標準のテンプレートから作成したばかりの仮想マシン(Rootディスク15GB)では、完了まで10分弱でした。
ロールが作成されると完了画面が表示され、次のようにロールの情報やスクリプトの追加などカスタマイズができます。

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ロール一覧画面からPrivateのロールで検索すると取りこんだロールが表示され、Farmを作成するときにロールが使用可能になります。このロールを元にしてFarmを作成することで、既存サーバーをSCALRから管理することができます。

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まとめ

既存のサーバーをSCALRから管理するためのロールの作成方法についてご紹介しました。 「SCALRを使ってみたいけどサーバーを一から構築しなおすのは面倒だ」という方も、今回の方法を使えば初期設定から作り直す必要はありません。現在お持ちのサーバーをSCALRで管理してみてはいかがでしょうか。

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