IDCF テックブログ

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12月10日(金)開催「Kubernetes最新事例Webinar」の企画背景と当日セッション内容を少し紹介します

こんにちは!エンジニアリング本部の浅沼です。

12月10日(金)15:00より、【Kubernetes最新事例Webinar】IDCF&SUSE Rancherのエンジニアが構築・運用ノウハウを生告白!と題したウェビナーを開催します。

当日は、セッション登壇、パネルディスカッション、そして、司会を努めさせてもらいます。 皆さんのお役に立てるようなノウハウを紹介していきたいと思いますので、是非、ご参加ください。

今回は、開催前にこのウェビナーを企画した背景と当日のセッションについて、少し先に触れてご紹介したいと思います。企画の背景からご紹介することで、当日のセッションやパネルディスカッションが、より一層、ご理解いただきやすくなるのではと思います。

 マルチクラスタって難しい?

Kubernetesを本番環境として利用・運用することが増えてきており、コンテナ/Kubernetesを前提としたアプリケーション開発を行っている方は非常に多くなっているのではないかと思います。本番での利用も増えてきたことから、私の周りでもKubernetes導入の話題に続いて、運用を考慮した設計や構築についての話を聞くことが増えてきました。 その中でも、可用性の向上や耐障害性を高めるためにKubernetesの特徴を活かしたアプローチなどが注目されているのではないでしょうか?

しかし、これまでのインフラと同様に、複数ロケーションや複数クラウド/インフラを組み合わせたマルチクラウド構成には、アプリケーションの配布、データの同期や双方環境のオーケストレーション...等々、考え始めると難しいことがいっぱいではないですか?

10月に開催されたKubeCon North America 2021の中で、いくつかディザスタリカバリとマルチクラスタに関するセッションを聴講しましたが、レプリケーションやリカバリポイントの考慮など、やはり難しいなぁと感じたのが正直な感想です。

ディザスタリカバリ目的以外にも、アプリケーションの特性や本番・開発用の用途別での利用など、Kubernetes環境が複数あり、それぞれを管理していく必要が出てきます。なので、利用が増えるにつれて頭を悩ませそうな課題も増えてくるのではないでしょうか。

そこで、実例に基づいてKubernetesの構築・運用における出来事やノウハウを紹介できたら頭を悩ませる方々への助けになるのではないかと思い、今回、「構築・運用ノウハウを生告白!」と題に入れ、ウェビナーを通じて皆さんへ発信しようとなった次第です。

 実際に行った高可用性へのアプローチ

マルチクラスタは手段なので、まずは利用する目的が存在すると思います。目的には下記のようにいくつか存在するのではないかと思います。

  • 耐障害性、ディザスタリカバリ
  • ハイブリッドクラウド、マルチクラウドへの対応
  • 地理的なパフォーマンス向上
  • エッジ環境

IDCフロンティアのセッションでは、「耐障害性、ディザスタリカバリ」にフォーカスして、実際に本番運用しているKubernetes環境について、検討から現在の設計に至った背景や採用した技術内容に触れたいと思います。

少し内容を紹介しますと、当初マルチクラスタ構成も検討していたのですが、最終的にタイトルにあるようにシングルクラスタ構成を取りました。つまり、シングルクラスタを構成するノードが複数のリージョンに分散しているわけです。複数リージョンにノードが分散した構成で、どのようにPod配置やアプリケーションのアクセスを最適化しているか、その辺りの技術面を紹介したいと思います。

また、実際、運用中にいくつか出来事がありまして・・・その出来事があったときに耐障害性を考慮した設計がどう機能したかについても触れたいと思います。

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 これからのKubernetes管理

パネルディスカッションでは、マルチクラスタの管理についてSUSE社の方とディスカッションしながら触れたいと思います。先にも書きましたが、様々な理由で管理するKubernetes環境が増えていくと思います。目的に応じた構成や管理の難しさや課題、これからどのような管理が必要になるのか、また、エッジ環境でのマルチクラスタ管理を目的としたオープンソースのfleetについても触れながらディスカッションします。このディスカッションの内容が、今後のKubernetes管理について考える助けになればと思います。

先日、リハーサルも実施しました。パネルディスカッションの中でも話したいことが多いね、となり、パネリスト全員、話したいことが盛り沢山でした。リハーサルを通じて、お伝えしたいポイントをしっかり定めていこうとなっています。

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以上、【Kubernetes最新事例Webinar】IDCF&SUSE Rancherのエンジニアが構築・運用ノウハウを生告白!のウェビナー紹介でした。私も参加者の皆さんからKubernetes管理についてのご意見や質問を頂けることを楽しみにしています。

是非、ふるってご参加ください。参加申し込みは下記からお願いいたします。

www.idcf.jp

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