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カスタマーコミニュケーション部の粟田(@k_awata)です。 12月12日に【仮想化セミナー】社内システム仮想化移行プロセスのコツ ~失敗例から学ぶ問題解決術~ を開催しました。
クラウドやデータセンターを提案する立場から、今回は『利用する立場』の観点よりIDCフロンティアの情報システム部の部長杉本と小川が、クラウド化のメリットや課題解決の道を探ったセミナーをレポートします。
セッションは3部構成
- 情報システム部が語る失敗事例から学ぶ課題管理と問題解決
- コーヒーブレイク~現場の声
- 社内システム移行時のポイント
IDCフロンティアの情報システム基盤を自社のクラウドサービスに移行しよう!
そんな掛け声のもとにクラウド化のプロジェクトがスタートしたのは2011年6月。
移行の事前準備から移行完了までは予想を超えて全体で8ヶ月。 システム毎に仮想化の難易度を決めてそれぞれフェーズを分けて実施。
結果、使用電力は85%削減、保守契約管理が一元化され、H/Wの故障対応も不要になりました。
対象システムは、ターミナルサーバーやアンチウィルスシステムからワークフローやファイルサーバー、SFAなど。
クラウドサービスは、IDCフロンティアのマネージドクラウド。 移行方法(P2V)は、ハイパーーバイザーがHyper-Vの場合はDisk2vhd、VMwareの場合はVMware vCenter Converterで実施。
例えば、Windowsの場合の移行方法は
- 移行元のHDDを仮想化ツールを利用して、DISKイメージを作成
- DISKイメージをマネージドクラウドと共通に参照できるサーバーへ移動
- DISKイメージをマネージドクラウド環境へコピーを行い、仮想サーバーのHDDとしてマウント、稼働させる
という今から考えると手間がかかる作業をしていました。 今であれば以下の方法を取りました、という振り返りも。
- DISKイメージを、IDCFサービス提供のサーバーへ直接出力
- DISKイメージをマネージドクラウド環境へコピーを行い、仮想サーバーのHDDとしてマウント、稼働させる
移行が上手くいかないケースも発生。
Windows Server SP1 のサーバーはVMware ESXiを利用して移行しました。
- 移行元のHDDをVMWare vCenter Converterを利用して、DISKイメージを作成
- DISKイメージをマネージドクラウドと共通に参照できるサーバーへ移動
- DISKイメージをマネージドクラウド環境へコピーを行い、仮想サーバーのHDDとしてマウント、稼働させる
これも今振り返ってみるともっと簡単な方法があったはずと。。。
- 移行元のHDDをVMWare vCenter Converterを利用して、DISKイメージを作成
- DISKイメージをマネージドクラウド環境へコピーを行い、仮想サーバーのHDDとしてマウント、稼働させる
大量データの移行が出来ないなどの問題も発生。
調べると、移行日に他サーバーのバックアップ処理が並行実行していたためということもわかり、後日対応できました。移行作業を実施した小川からは効果は大きかったという意見が。
- 予想外にWindowsドメインへの影響はない
- 移行環境は、専用に用意する
最後に杉本からは、移行の効果として以下の4点を挙げました。
- H/Wの費用など劇的なコスト削減
- H/Wのおもりがなくなったことも大きい
- サーバーリソースの増減作業が大幅に短縮
- 開発開始までの期間短縮が図れる
その後質疑応答をはさんで、移行支援サービスやハイブリットクラウド、セルフクラウドのトライアル環境のご案内をいたしました。
<参考リンク>