※2016年10月1日より、サービス名称が「Yahoo!ビッグデータインサイト」から「トレジャーデータサービス by IDCF」に変更となっております。
IDCフロンティアでは、今年新たに「ビッグデータ戦略グループ」が組織されました。今回は、ベールに包まれたこの新組織の(といっても名称で何をするかだいたいわかる!?)メンバーをご紹介します。
左から、上野(技術担当)、赤星(サービスマネージャー)、高階(SE)
■早速ですが、このチームのミッションは?
赤星: 昨年当社は、新領域としてデータ分析事業へ進出しました。第一弾としてYahoo!ビッグデータインサイト(以下YBI)をリリースしたのですが、この生まれたての事業をクラウド、データセンターとならぶ当社の看板事業として成長させることです。と自分で言っていて結構なプレッシャーです・・(笑)。
もともと私はサービスマネージャーとして、高階さんはSE、上野さんは技術担当として別々の部署でYBIのサービスに携わっていたのですが、新組織となり専任で担当することになりました。
高階: より多くのお客さまにYBIを使っていただくこと、というのはありますが、そもそも「ビッグデータ」という言葉がバズワード化しているというか漠然としていて、具体的にビッグデータを活用するためにどういうアクションをすればいいかわからないところが多いと感じています。やらなきゃいけないとは思うけど何から始めればいいの?といった具合に。そこに具体的な利用シーンを提示して「自分たちだったらこういう風に使える」というイメージを持っていただくことが重要だと思っています。
ちょっと壮大ですけど、「データ分析を今やらなければ」という“空気感”の醸成というか。
■そのためにセミナーやハンズオンも積極的に行っていますよね。参加者はこれからデータ分析基盤の導入を予定している方が多いのでしょうか?
赤星: 自社でHadoop環境を構築・運用されているエンジニアの方から、新たなビジネスで利用するデータ分析基盤導入を選定されている方、まだ情報収集段階のサービス開発・営業の方など、幅広い方にご参加いただいています。
セミナーに参加することで、実際のデータ分析までのイメージが湧いたという感想をいただいたり、継続して参加いただける方がいらっしゃるのはうれしいですね。
■上野さんはセミナーの講師もしていますが、参加者の反応はいかがでしょうか?
上野: まっさらの状態から環境を作って、データを入れて、結果を見られるところまで2時間弱のハンズオンでできるので、本当にこんなにすぐ使えるんだという感想はいただくことがありますね。
いままでのハンズオンは本当の導入部分を紹介して、まずは環境を構築するところからだったんですが、今後はそのデータを他のツールやサービスとどう連携させていくかといった内容も厚くしていきたいと思っています。実際セミナー後のアンケートでそういったご意見も多いですし。
■YBIの対象ユーザーはエンジニア層なのでしょうか?いわゆるマーケッター層(非エンジニア)なのでしょうか?
赤星: YBIはインフラ構築なしで、データ分析に必要な基盤をワンストップでご利用いただけるクラウド型のサービスなので、インフラに強いエンジニアがいらっしゃらなくても簡単に導入いただけるのが特長です。特に対象ユーザーというのは限定していませんが、実際に分析するデータをどう集めてくるかといった面でのエンジニアリング知識は必要です。ですが、ビジネス開発・改善などの業務を担当されているようなマーケッター層の方、実際にデータ分析を行うデータサイエンティストの方にも安心してお使いいただけるよう、しっかり導入や使い方のサポートをさせていただきます!
高階: YBIは米国のトレジャーデータ社のサービスを使っているので、使いづらい部分や足りない機能があれば開発側にどんどんフィードバックして実装してもらうようプッシュしていきます。トレジャーデータのサービスは米国で多くの実績がありますが、今後、日本のお客さまにもより使いやすいサービスに進化させていくことは我々の務めですね。
■今ご利用いただいているお客さまはどんな使い方をしているのですか?
上野: 例えば、ECサイトであればサイトのログをYBIに溜めて、レコメンデーションに利用したり、モバイルアプリではユーザー動向分析に利用しています。広告や金融のお客さまも増えてきていますね。実際のお客さまの事例を詳しくご紹介できるよう準備中です。
赤星: 実は当社でもYBIを活用したデータ分析に着手しました。経営指標等のデータをYBIに集約してBIツールと連携させ、見たい人が見たい時に見たいものを自由に確認できる環境を構築しました。データの集約管理や更新の自動化、人的リソースの削減によって業務効率改善につながるのですが、業種問わずこういった使い方は有効だと思います。
業務効率改善
お客さま向けのサービスでの活用としては、IDCFクラウドのログをYBIに溜めて、ユーザーの行動イベントやアクションパターンを先読みしてサポートや情報提供することで、結果的にサポート稼働を削減したり、コンソール画面のUIや操作性改善といったサービスレベルの向上にもつなげています。
サービスレベル向上
高階: 先読みサポートをさらに深堀してアクティブサポートに繋げるとか、ログ解析によってニーズを把握して新サービスの開発に繋げるといったところまで広げていきたいですね。データセンター事業もそれこそデータの山なので当社内だけでも相当な活用例ができそうですね。
■ビッグデータ、またはYBIに興味を持っていただいている方に一言お願いします。
赤星: 「社内にデータが散在している」というのは多くの企業で共通しているお悩みのようです。何から手をつければよいかわからないという方は、まずは、”あちこちに散在しているデータをYBIに集約して溜める”というところから始めてみるのもいいのではないでしょうか。スタータープランは無料ですし、アカウント登録だけですぐに始められます。
また、我々IDCフロンティアが長年データセンター事業者として運営している日本国内のデータセンター内にデータが保存されるというのもYBIの特長のひとつです。海外持ち出し不可の機密データでも安心してご利用いただけますし、インターネットを介さない閉域網で接続することもできるので、セキュアな環境を重視されるお客さまにも是非ご利用いただきたいです。
Yahoo! JAPANでも様々なビッグデータ関連のサービスを提供していますが、今後はYBIをそれらのサービスと連携させることなども考えていきますので、ご期待ください。
高階: YBIは、他のサービスと連携したり組み合わせることで、より使いやすく可能性の広がるサービスですので、そういったご提案をどんどんさせていただきたいです。
また、データ分析系のサービスに限らず、当社のクラウドやデータセンターとの連携なども含め、広くインフラ全体の最適化のお手伝いができればと思います。
上野: エンジニアの立場からするととにかくデータ分析のための基盤導入と運用がグンと楽になるサービスです。
今は、当社のクラウドなりデータセンターなりを使っていただいているお客さまにYBIを提案して使っていただくというケースが多いですが、最初に使った当社のサービスがYBIでそれをきっかけに他のサービスを使っていただくお客さまが増えるといいですね。頑張ります!
※上記内容は掲載日当時のものです。