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IDCFの藤城(@tafujish)でございます。 Software Design 2014年3月号で私が書いた連載記事「サーバーマシンの測り方 【4】Xeon E5-2600 v2を測る」で、Xeon E5-2600(Sandy Bridge)とE5-2600 v2(Ivy Bridge)の性能比較評価を行いました。その続きとなります。
背景として、IDCフロンティア マネージドクラウドでは専用物理サーバーオプションというCPUとメモリを多く搭載した物理サーバーを提供しており、クラウドの仮想マシンでは性能が足りないというケースでよく利用いただいています。これまでのCPUは、Sandy BridgeであるE5-2670(8コア/2.6GHz)にて提供していましたが、Ivy BridgeのリリースとSandy Bridgeの終息に伴い、同等の性能ということでE5-2650 v2を選択しました。ここでは、E5-2650 v2を入手し本当に性能が同等だったかという確認をしていきます。
UnixBenchで比較
まずはUnixBenchで基本的な性能を比較します。ここでは、ハイパースレッディングやターボブーストは有効になっています。1並列と最大の32並列のスコアを比較します。
どちらのテストでもほとんど差はなく、2つのCPUとも同等性能といえるのではないでしょうか。
SysBenchでDB性能比較
UnixBenchだけでサーバーとしての性能は測れますか?ということで、SysBenchを使ってデータベースの性能もベンチマークします。MySQL5.6を使い、DBへの読み込みと書き込み両方を含むテストと 読み込みのみのテストを行い、秒間トランザクション数を比較します。
こちらのテストでもほとんど差はなく、2つのCPUとも同等性能といえるのではないでしょうか。
まとめ
今回のテストからもSandy BridgeとIvy Bridgeは、コア数と動作周波数が同じであればほぼ同性能という確認がとれました。ただし今回の結果からは、Sandy BridgeからIvy Bridgeへの機能向上した部分は測り切れていませんので「Ivy Bridgeは進歩していない」といっているわけではないのでご注意ください。
なお、今回は専用物理サーバーオプションのCPU変更に伴い、Sandy Bridgeが短命だったことと、ユーザからのニーズもなかったため、CPUの性能向上を目指しませんでした。もし次のモデルチェンジに際し「~という使い方をするので コア数(もしくは動作周波数)がもっと多いCPUがほしい」だとか「今利用しているがオーバースペックなのでもっと安いモデルを用意して」などご意見あればお気軽にご連絡ください。
ちなみに専用物理サーバーオプションには、下図のようにIDCフロンティア セルフクラウドからも接続可能です。「CPU8コア以上欲しい」「メモリ64GB以上欲しい」「ioDriveを利用してDiskI/Oを気にしない」などあれば専用物理サーバーオプションが有効です。ご利用の際は契約が必要になりますのでこちらからお問い合わせください。
<連載記事>
- UnixBenchでベンチマーク
- 最新! Xeon E5-2600 v2の性能