こんにちは!ソリューションアーキテクト部の神谷です。
以前Aerospikeの記事を書いた金杉と同じ部署で働いています。
私からも、皆様に本ブログにてIDCFクラウドの魅力をお伝えしていきます!
今回は、IDCFクラウド連携サービスの一つであるGitHub Enterpriseを、IDCFクラウド上で動かしていきます。
GitHub Enterpriseについて
GitHubは今や開発者にとってなくてはならないサービスとなっていますね。
ソースコードを管理するだけでなく、Issuesによる課題管理やPullRequestを使ったコードレビューなど、ソフトウェア開発の効率を上げるための機能が多く用意されています。
そんな非常に便利なツールであるGitHubですが、WebサービスのGitHub.comと企業向けのオンプレミスなGitHub Enterpriseが用意されています。
企業向けのGitHub Enterpriseは、WebサービスのGitHub.comに比べ以下のような利点があります。
- 社内でソースコードを管理できる
- 土台となるサーバーを自社で管理できる
- GitHub.comのメンテナンスやサーバーダウンなどに左右されない
そのため、以下のケースでは、GitHub Enterpriseが適しています。
- セキュリティポリシーの観点から、社外にソースコードを置けない
- 定期的にリリースするソフトウェアなどがあり、メンテナンス時間をコントロールしたい
通常GitHub Enterpriseのインストールには、VMware、Xen、KVMなどのハイパーバイザーを用意する必要がありますが、
IDCFクラウドでは仮想マシンを立ててインストールするだけで使うことができます!
お手軽ですね。
IDCFクラウドへインストール
それでは実際のインストール手順を紹介していきます。
1.GitHub Enterprise(評価版)のダウンロード
今回は、45日間無料で使えるGitHub Enterpriseの評価版をインストールしていきます。 以下のサイトから評価版のダウンロード申し込みを行ってください。
http://www.macnica.net/github/download.html/
申し込み完了後、GitHub Enterprise評価版の案内に従い、以下の2つのファイルをダウンロードしてください。
- GitHub Enterprise Virtual Appliance(OVA)
- GitHub Enterprise ライセンスファイル
2.テンプレートの作成
先ほどダウンロードしたOVAファイルを使用して、IDCFクラウド上にテンプレートを作成していきます。
それではまず、IDCFクラウドにログインします。左のメニューの「テンプレート」に入り、右上の「テンプレート作成」ボタンを押してください。
その後、以下の項目に沿ってテンプレートを作成していきます。
項目 | 値 |
---|---|
テンプレート名 | 任意の名前 |
説明 | 任意の説明文 |
URL | OVA保存先のURL |
ゾーン | newton(任意) |
ハイパーバイザー | VMware |
OSタイプ | Other Linux 64bit |
フォーマット | OVA |
エクスポート | 有効 |
パスワードリセット | 有効 |
ダイナミックスケール | 有効 |
ルートディスクコントローラ | scsi |
NICアダプタ | Vmxnet3 |
キーボード | Japanese |
3.GitHub Enterpriseの仮想マシン作成
次に、作成したテンプレートを使って仮想マシンを作成していきます。 該当のテンプレートを選択し、「仮想マシン作成画面へ」をクリックしてください。
以下が作成する仮想マシンのスペックです。今回はお試しなので、最小構成のhighmem.M16(2CPU メモリ16GB)で構築します。
(GitHub Enterpriseのハードウェア要件など、詳しくはこちら)
項目 | 値 |
---|---|
ゾーン | newton(作成したテンプレートと同じゾーン) |
マシンタイプ | highmem.M16 |
イメージ | 作成したGitHub Enterpriseのテンプレート |
ボリューム・データディスク | 100GB |
SSH Key | 作成 |
仮想マシン台数 | 1台 |
ネットワークインターフェース | そのまま |
詳細情報・仮想マシン | 任意の仮想マシン名 |
詳細情報・プライベートIPアドレス | 自動設定 |
作成が完了したら、仮想マシンへ接続するため「IPアドレス」の設定をする必要があります。 以下の2つのポートに、ポートフォワードとファイアウォールの設定をしてください。
ポート番号 | 用途 |
---|---|
443 | GitHub Enterpriseを利用する際に必要 |
8443 | サーバーのセットアップ時に必要 |
4.GitHub Enterpriseのインストール
いよいよGitHub Enterpriseのインストールをしていきます!
ブラウザで以下のURLにアクセスすると、「Install GitHub Enterprise」という画面が表示されます。
https://[サーバーのIPアドレス]:8443/setup/start
「License me」をクリックして、手順1でダウンロードしたライセンスファイルをアップロードします。
そしてパスワードの設定をしたら、「Finish Installation」をクリックします。
「Choose installation type」では、「New Install」を選択します。
その後、「Setting」画面に遷移します。 パスワードの設定など完了したら、「Save settings」をクリックしてください。
すると、GitHub Enterpriseのインストールが始まります!
完了したら、「Visit your instance」をクリックしてください。
利用開始まであと一歩です!
最後に、管理者アカウントを設定し「Create an account」をクリックします。
そして、ついに…!
新しいリポジトリの作成画面が表示されました!
これでGitHub Enterpriseのインストール&初期設定が完了です!
ちなみにここまで約30分、意外と簡単にインストールできましたね!
まとめ
- GitHub Enterpriseは企業向けのオンプレミスなGitHub
- IDCFクラウドでは仮想マシンを立ててインストールするだけで使える
- 最小構成なら構築時間約30分
どうでしたか?普段GitHub.comをお使いの皆様も、試しに使ってみてはいかがでしょうか。 今回はGitHub Enterpriseのインストールのみで少しボリュームが少なめでしたが、今後はGitHub Enterpriseのバックアップやディスク追加の手法、監視設定などもお伝えしていきたいと思いますので、ご期待ください!