IDCF テックブログ

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KubeDay Japan にスポンサー出展しました!

こんにちは、エンジニアリング本部クラウドサービス開発一部の岡本です。

今回は、先日ヨコハマ グランド インターコンチネンタルで開催された、KubeDayに弊社がローカルスポンサーとして出展しましたので、現地での様子とイベントを通じての感想を話したいと思います。

KubeDayについて

KubeDayは、CNCF主催Kubernetesイベントで日本初開催となります。

イベント当日は、国内外のエキスパートによる初心者~上級者向けのセッションがあり、業界トップの開発者やエンドユーザー、ベンダーが一同に介しました。

events.linuxfoundation.org

当日のイベント会場の雰囲気

イベント会場には、250人程の方々が朝早くから来場していました。

イベントでのセッションは基調講演を除き、全て英語であったため、海外の方々が非常に多く、全体の4割程度を占めておりました。

会場では以下の様なバッチが参加者には配布され、個々のコミュニケーションに併せてシールなどを貼り、意思表示を可視化していました。(私の場合、積極的にお話をしたかったのでALL GREENにしました笑)

※ 上部の握手したバッジ: COVID19に併せてコミュニケーションを取る際の距離間を表示

※ 右下のGREENシール: GREEN, YELLOW, REDの3種類でコミュニケーションを積極的に話しかけてよいかの意思を表示

セッションについて

KubeDayで聴講したセッションについていくつかご紹介できればと思います。

Hello eBPF! Goodbye Sidecars? - Liz Rice, Chief Open Source Officer, Isovalent

Kubernetesには、Sidecarと呼ばれる、Pod内で、アプリケーションコンテナと連動する独立したコンテナがあります。これは、Kubernetesのデプロイメントにおいて、Observability、ServiceMesh、Securityなどの一般的なツールをアプリケーションポッドに追加するためによく使用されています。

一方、eBPF(Extended Berkeley Packet Filter)というのは、カーネルのソースコードを変更したり、モジュールを追加したりすることなく、プログラムを実行することができるカーネル技術です。

近年注目されており、eBPF を使って構築されたツールは、(仮想)マシン上のすべてのプロセスを監視、保護、接続することができるようになるため、すべてのポッドにサイドカー・コンテナを注入する必要はないと講演では仰っていました。

かなり強気なタイトルである通り、SidecarからeBPFへの移行というのが今後どう進んでいくのかという点、そしてSidecarのこれからはどうなるのかを実感させられるセッションでした。

kubedayjapan2022.sched.com

私自身がまだ詳しく理解できていませんが、スピーカーであるLizさんからeBPFの著書とサインもいただいたので、これからしっかりと勉強していきたいと思います。

Autoscale Your on-Premises Bare Metal Kubernetes Clusters - Shukun Song, Fujitsu Limited

ClusterAPIMetal3Cluster Autoscalerの3つのプロジェクトを組みあわせて、ベアメタルクラスター上でオートスケールを実現するアイデアをデモを交えながら紹介されていました。

オンプレでのベアメタルをk8sクラスタでオートスケールさせるというのは、IDCFクラウド コンテナでも同様のケースがありそうなので、ノウハウを活かせればと感じました。

kubedayjapan2022.sched.com

Capacity-aware Dynamic Volume Provisioning For LVM-based Local Storage - Satoru Takeuchi, Cybozu

LVMベースのローカルストレージの容量考慮型ダイナミックプロビジョニングをサポートするCSIプラグインの1つである、TopoLVMの使い方や仕組み、機能の紹介でした。

Kubernetesアプリケーションは通常、ネットワークストレージを使用して、任意のノードでPodを実行しますが、ローカルストレージの方が良い場合もあり、TopoLVMは、できるだけローカルストレージを便利に使えるように作られています。

Kuberentesを導入する上で懸念されがちなストレージの扱い方について正面から戦っている感じが印象的でした。

kubedayjapan2022.sched.com

What Anime Taught Me About K8s & Tech Careers - Annie Talvasto, Camunda

セッションのタイトル(日本語訳:「アニメから学んだK8とテックキャリアについて」)からかなり斬新なもので、日本のアニメを使用して、KubernetesやCloudNativeを始めていくために役立つヒントと共に紹介していました。

これだけでは「どうやって説明しているの?」と思われる方も多いと思いますが、初心者にもとっつきやすく、心理的不安も少なく聞くことができる良いセッションだなと感じました。

kubedayjapan2022.sched.com

総評

KubeDayは日本のイベントとはまた違った雰囲気があり、来場者とのコミュニケーションがかなり活発的に行われている印象でした。

来場者層としては、Kubernetesががっつり業務に組み込まれている方や、Kubernetesの推進担当にアサインされたので参加した方など、導入レベルは多種多様でした。

Keynote以外のセッションで日本のスピーカーが多く登壇していましたが、Keynoteしか同時通訳はなかったので来場者の日本人もかなり聞き取るのに苦労していたようで、コーヒーブレイクなどではしっかりカフェインと糖分を摂取していました。

KubeDayのセッションは近日公開予定とのことなので、公開された際には、今回ご紹介したセッションを是非ご覧いただければと思います。

スポンサーブースでは、IDCFクラウド コンテナに興味を持って頂ける方も多く、サービス説明を聞いていただくことができました。今後もこのようなイベントでは、スポンサーとしてIDCFクラウド コンテナを皆様にご紹介できればなと思います。

最後に、IDCFでは一緒に働く仲間を募集しています。ご興味もっていただけた方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。

おまけ

  • スポンサーブース

  • コーヒーブレイク時の一コマ

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