こんにちは。IDCフロンティア エンジニアリング本部の浅沼です。
国内最大級のICTイベント、「Interop Tokyo 2021」が4月14日(水)~4月16日(金)に開催されました。
本イベントでは、SUSE ソフトウェア ソリューションズ ジャパン株式会社様が「ビジネスの優位性を実現するDev/Ops とは〜Kubernetesの一元管理実現事例から」というテーマで基調講演をされました。
その中の1セクションに私がお邪魔して、SUSE-Rancherを基盤に採用したマネージドKubernetesサービス、「IDCFクラウド コンテナ」についてお話ししましたので、その様子をお伝えします。
講演内容
SUSE ソフトウェア ソリューションズ ジャパン株式会社様からは村川氏が登壇されました。
SUSEとRancher Labsの統合によって製品名が「SUSE-Rancher」となり、エンタープライズレベルのサポートを提供できるようになったことなど、それぞれの強みを活かした「Longhorn 1.1」が、Dev/Opsを実現するお客さまにどのようなメリットがあるのかをお話しされました。
実は、「IDCFクラウド コンテナ」のシステム基盤に「Longhorn」を採用しています。Replicaのリージョン内やリージョン間配置を試してパフォーマンスの検証などを実施しています。Kubernetes、DR構成での「Longhorn」利用についても、いつかどこかのタイミングで知見を共有できたらと思っています。
続いて、私の登壇になります。
2021年5月にリリースを控えた「IDCFクラウド コンテナ」を開発するにあたり、どのような課題の解決方法を考えてきたのかを講演しました。
「IDCFクラウド コンテナ」のサービス化に向けた開発をこの1年以上行ってきました。技術検証と並行して、何故このサービスが必要なのか、どんなことを解決したいのか、チームで議論し、色々な方のコンテナ利用についてヒアリングしながらサービスコンセプトも進めてきました。新しい技術を利用する難しさとそこを越えたところで受けられるメリットを実感し、難しいからこそシンプル・便利に使えるサービスにしたい想いがあります。
まず初めに、基盤にSUSE-Rancherを採用した「IDCFクラウド コンテナ」サービスの開発にいたった経緯として、インフラのハイブリッド利用やマルチクラウド環境の統合管理には、それに合わせたKubernetesクラスターの展開や管理が容易にできるサービスが必要であったことを話しました。
やはり、システムやアプリケーションの特性に応じて、複数のインフラ・クラウドを利用するケースが増えていると思います。インフラやアプリケーション開発の現場でも選択肢が広がっている分、利用・運用の手間や管理を効率化したいなどの要求も高まっていると感じます。
そのような背景の中で、インフラ環境を構築、運用する上での様々な課題と、「IDCFクラウド コンテナ」を利用した解決方法について、具体的な例を挙げました。
まず、すでにあるインフラ環境でも始められること、そして、新しい環境が増えても同じように管理・運用ができることが重要だと考えています。どの環境でも同じように使うことができるということは、エンジニアにとっても手間や悩みを増やさないために必要なことであり、SUSE-Rancherはそれが可能になるところが今回の基盤採用での決め手でした。
最後に、「IDCFクラウド コンテナ」を提供することで、コンテナやKubernetesを取り入れやすくし、今後もコンテナという形でより楽にインフラの利用ができるサービスを開発していきたい、と締めくくりました。
以上、講演の様子を簡単にお伝えしましたが、「もっと見たい!」という方へ、登壇資料は以下のリンクよりダウンロード可能です。
→登壇資料はこちら(SlideShare)
本ブログでお伝えした「IDCFクラウド コンテナ」は5月にリリース予定です。
サービスの特長はIDCフロンティア ホームページの他、本ブログでもご紹介しているのでそちらもぜひご覧ください。
→IDCFクラウドのマネージドKubernetesサービスはじめます - IDCF テックブログ
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