こんにちは藤城(@tafujish)です。今日はいつもと趣向を変えて開発中のサービスをちょっとだけ紹介したいと思います。
そのサービスはRDBです。
ユーザーの皆様からRDBサービスについて一番多くリクエストをいただきます。ですので今回、IDCFクラウド上のコンピューティングのマシンから利用可能なリレーショナルデータベースのサービスを2018年初夏のリリースに向けて開発中です。
↑こちらがIDCFクラウド RDBのアイコンとなります!
βテスト開始
現在、開発中のバージョンをβテストとして一部のユーザーにテスターとして参加してもらってます!機能や仕様など、現時点ではざっくりとした実装のため、皆さまの声を反映した造りにしていきたいと考えています。このブログを読んでいる方で、ちょっと先に試してみたいなとか、IDCFクラウドのRDBだったらこうしてほしいといった要望がある方は、βテストに参加いただけると嬉しいです。
βテスターはIDCFクラウドのアンバサダープログラム MORIO Dojo 内のコミュニティ上で募集しています。
大まかなエントリーの流れを紹介すると、
上記サイトより、MORIO道場に参加(白帯から始めてみよう!) ↓ Facebook内クローズドコミュニティの案内が来るので参加を。(要Facebookアカウント) コミュニティ内ではIDCFクラウドの開発メンバーと直接会話して意見が言えますので、 開発へのフィードバックなどご遠慮なくどうぞ! ↓ βテストのスレッドにて参加表明(追ってアカウントをヒアリングします)
お気軽にMorio道場にもβテストにも参加してください。
旧RDBとの違い
こちらのページを見たことがある方はいらっしゃいますでしょうか。古くからIDCFクラウドをご利用いただいている方はご存知かもしれませんが、2015年にRDBサービスを提供していました(過去形)。当時はマルチマスター型で提供しており、便利な反面、マルチマスター故の課題や制限がありました。IDCF内では今も多くの環境で活用されていますが、IDCFクラウドのユーザーニーズとのミスマッチやマネージドとしての機能不足があったのだと思います。
今回の新RDBでは、旧RDBにあった課題を克服していますので、その部分を紹介します。
1) 最小限のコストで冗長化が可能に
旧RDBのマルチマスターはクラスタリングによる冗長化のため最低3台が必要で、3台分のコストがかかっていました。
一方、新RDBは2台での冗長化が可能となり、もちろん2台分のコストで実現できます。
2) クライアント(アプリケーション)側の変更は不要に
旧RDBはマルチマスターのため複数ノードへ分散して書き込みを行う場合、同じデータに書き込むと競合しデッドロックエラーとなります。そのため、アプリケーション側で考慮した作りにする必要がありました。
一方、新RDBは冗長化したとしても、Active-Standby型のため特別な考慮は不要です。
3) 障害時に自動で切り替わる仕組みを提供
旧RDBはマルチマスターのため、上述のとおりアプリケーション側の構成次第で、負荷分散や障害時の切り替えの方法も変わってきます。すべての方法に対応できる障害時の自動切替の仕組みを提供できればよかったのですが、当時は提供できませんでした。
一方、新RDBはActive-Standby型とシンプルな実装のため、障害時の自動切替の仕組みも合わせて提供します。
このように、RDBサービスとしては当たり前のような話ですがその当たり前を提供したく、今回のRDBは皆さんがシンプルに使いやすいものを目指して開発中です。
次回予告
今回は、RDBの開発が進んでいることと、旧RDBとの違いについて紹介しました。
次回は、IDCFクラウド RDBが具体的にどんなものか特徴含め紹介したいと思いますのでお楽しみに!