こんにちは、藤城(@tafujish)です。ちょうど2年ぶりにIDCFテックブログを書くのですが、この2年間何をやっていたかと言うと、本日ご紹介する「IDCFクラウド コンテナ」サービスです。
現在、2021年5月のリリースに向けて大詰めの段階に入っていますので、リリース前情報をいくつかご紹介したいと思います。
どんなサービスなの?
開発の高速化や効率化のためにDocker導入が進みました。ここ数年では更に、Dockerやコンテナによるメリットを本番環境でも活用するために、Kubernetesの利用が広まりつつあります。IDCF社内でも、長らくDockerを開発に利用しており、一部サービスのインフラ上ではKubernetesを利用しています。
その中で、Kubernetesの運用の大変さとマネージドKubernetesサービスの便利さを理解し、IDCFクラウドとしてもサービス提供が必要だと考えました。一方で、お客様からもIDCFらしい取っ付きやすい使い勝手とわかりやすい料金体系のマネージドKubernetesサービスを求める声をいただいておりました。
■ IDCFクラウド上でネイティブに動作するKubernetes
IDCFクラウド コンピュート上で、冗長構成のKubernetesクラスターを構築することが可能です。コンテナによるスケールメリットを活かすためにはロードバランサーが必須ですが、IDCFクラウドの無料のロードバランサー(L4)はType LoadBalancerとして、高性能のインフィニットLB(L7)はIngressにて、UI上またはYaml (kubectl)にて操作・管理することができます。
この他にも、パーシステントボリュームやノードのオートリカバリーなどクラウドのインフラ環境に依存する機能も実装しています。
■ データセンター上のオンプレミス上で動作するKubernetes
IDCFクラウドでなくても、お客様環境上でKubernetesクラスターを構築し管理することが可能です。環境に縛られず、冗長化されたKubernetesの構築を簡単にでき、クラウドサービスから管理できるというサービスはあまりなく、便利なんじゃないかと思ってます。
IDCFのお客様としては、クラウドだけでなくデータセンターの利用やそれをハイブリッドで利用しているケースが多くあります。オンプレミス上で簡単にKubernetesを導入するというメリットだけでなく、IDCFクラウドとハイブリッド利用することでコンテナによるポータビリティやスケールメリットをより活かしていただきたいと考えてます。
■ GKEなどとマルチクラウドで利用できるKubernetes
IDCFクラウドやオンプレミス環境だけでなく、GKEなど他社パブリッククラウド上でも構築し管理することが可能です。コンテナによるポータビリティにより、マルチクラウドでの利用が推進されると考えているからです。
マルチクラウドの環境を一元管理し、どこの環境でも同じようにCI/CDフローが回せて、同じように運用でき、ユーザーの権限管理もまとめることができます。
■ わかりやすいUIとスモールスタート可能な料金
とにかく、Kubernetes導入の敷居を下げたいと思っています。
IDCFクラウドと同様に、簡単でシンプルなUIを搭載しています。
どんな人にとって便利なサービスなの?
「IDCFクラウド コンテナ」が適しているケースをいくつか紹介します。
■ これからDockerやコンテナの導入を検討している
Kubernetesの導入の前にまずは開発環境にてDockerを導入し、開発の高速化や効率化を目指す流れだと思います。この時に、実行環境の構築やコンテナのデプロイやロールバックといった操作をUIから行えると便利だなと思ったら本サービスが当てはまると思います。
■ Docker利用中でKubernetesの導入を検討している
Dockerのメリットを理解しており、プロダクション環境への適用のためKubernetes導入を検討しているのであれば、本サービスが適していると思います。簡単なUIによりKubernetesをはじめやすいですし、その後もKubernetesのバージョンアップやワークロードの管理、リソースモニタリングなど運用もしやすい機能が揃っています。
■ Kubernetes導入済み
さまざまな環境に導入できる本サービスでは、マルチクラウドの環境を一元管理できます。可用性向上やディザスタリカバリ目的のためのマルチクラウド利用であったり、野良Kubernetesやインフラごとの開発環境を統合管理することもできます。
もっと知りたい
以上、簡単に触れてきましたが、もしご興味をお持ちいただけたなら、私や関係者が語った記事が2つ上がっておりますので、こちらも併せてご覧ください。
また、画面や操作感が気になるという場合は、ウェビナーにてデモンストレーションもしたいと思っておりますので、こちらもご参加いただけると嬉しいです。