クラウド推進部のCDN開発チームです。先日IDCFクラウド CDNサービスにイベントログ機能が追加されました。1
この記事ではイベントログ機能の内容や操作方法を紹介します。
イベントログ機能の概要
イベントログ機能は、IDCFクラウド CDNのサービスに関する操作ログを閲覧できる機能です。 閲覧できるサービス操作の例をいくつか紹介します。
- サービスの作成
- サービスの起動・停止
- サービスのクローン操作2
- パージ処理(キャッシュの削除)
- サービスの設定変更
イベントログの閲覧方法
イベントログを閲覧するためには事前にサービス作成が必要です。
サービス一覧から、イベントログを閲覧したいサービスを選択しクリックします。今回はtest-idcf
という名前のイベントログを閲覧します。
サービス詳細モーダルのイベントログ
ボタンをクリックすると、イベントログ一覧が表示されます。
一覧には、イベントの発生日時・操作内容・操作したIDCFクラウドユーザーが表示されます。
一覧への表示件数は5件
、10件
、20件
の三種類から選択できます。初期表示では20件
が選択されています。
イベントログの情報はFastlyから取得しています。そのため、文章は英語で記述されています。わかりやすさを向上させるため、FastlyとIDCFクラウドで表現が異なる点も存在します。
例えば、Backend
はIDCFクラウド CDNの画面でオリジンサーバー
と表現されている設定名です。日本ではCDNで配信するコンテンツの取得元を「オリジンサーバー」と表現することが多いため、日本の慣習に合わせて表現を変更しています。イベントログ画面ではオリジンサーバーの操作は下記のような形式で表示されます。
Backend 'オリジンサーバー名' was created on Version 'バージョン番号'
オリジンサーバーの操作履歴を確認したい場合、Backend
の文字列を探してください。
イベントログの絞り込み
特定の操作内容を探しやすくするため、イベントログの文字列検索ができるようになっています。3
例えば「いつキャッシュ削除を行ったか調べたい」場合、Purge
と検索窓に入力します。すると、イベント
の文字列にPurge
と記述されているイベントログだけ一覧に表示されます。
イベントログ機能を利用する際の注意点
イベントログ画面で閲覧できる情報は、過去500件分のイベント情報のみです。それ以上のイベントログを閲覧したい場合はAPIを利用する必要があります。イベントログを取得するときはFastlyの/events APIを使用しています。デフォルトだと20件分のイベントログしか取得できません。取得するイベントログ数を引き上げるためにAPIのパラメーターを設定してリクエストしています。
参考として、イベントログ機能で実際にリクエストしているAPIパラメーターを紹介します。
# :service_idはサービスのID名です リクエスト用URL/events?filter[service_id]=:service_id&page[size]=500
APIを利用すれば、500件以上のログを確認できます。IDCFクラウド CDNサービスのAPIリクエスト方法は、APIドキュメントも合わせて参照してください。
curl -X POST https://cdn.idcfcloud.com/api/v1/events?filter[service_id]=:service_id&page[size]=600 \ -H "X-IDCF-CDN-APIKEY: APIキー" \ -H "Accept: application/json"
イベントログ機能を活用すると、どのユーザーがいつサービスに変更を加えたのか確認できます。操作履歴の調査などに役立てていただければ幸いです。